またエッセイ全体で問われるのは、「国際化」が移民運動に対してどのように影響して、その結果、移民運動はどうなったかという点です。
繰り返し言われている通り、「国際化」というのは、人や物の国家間の移動という現象を指しています。
今回のテーマは、まさに「人」の国家間の移動にあたり、国際化によって我が国にどのような影響を与え、どのような結果になったかを議論するものであります。
様々な論文に目を通すに辺り、国際化(この場合は移民)が我が国で進むと将来どうなるかという議論を終始見ます。
もし移民が実現した場合、日本はどうなるのか?
その答えは、短期的な未来と長期的な未来の二つにわかれるという意見を散見します。
まず短期的な未来あるいは近い将来という言葉に言い換えるなら、もし日本が移民政策を容認した場合、近い将来日本の経済は上を向くであろうという予見です。
その理由は主に、移民によって特定の産業に対する人員が補強されるという点です。
現在の日本産業では、物を製造する力はあるのに、それを作り出す人的資源が少ないという傾向だそうです。これはおそらく日本人の高い人件費などが製造を圧迫しているからではないでしょうか?(要検討)
次に長期的な未来、言い換えるならば50年後、100年後の日本。もし今、移民を導入した場合、50年後、100年後の日本はどうなるかというと、文化や民族の衝突もさることながら、結局、今と同じように少子化問題に見舞われるのではないかという点です。
実は、筆者はいまいちピンときていないのですが、どうやら100年後の世界に移民たちがいた場合、彼らが今現在、子を成し、100年後には彼らに面倒を見てもらえるという状況にはならないそうです。
つまり、たとえ、今、移民を導入して彼らに税金を負担してもらったとしても、それは今現在の、老人世代を支えただけにすぎず、結局、50年後には彼らもただただ世話をしてもらう側に回るが、彼らが自分達を世話する子どもたちを成さないであろうことなのかもしれませんね。
まあ、考えてみれば自国民ですら子どもを作ることを躊躇しているのに、外国の方がそう簡単に異国の地で子供を生み育てようという気にはなりませんよね。
結局、今、現在の少子化を取り巻く問題を解決しなければ、たとえ移民を受け入れたとしても、再び少子化の憂き目に合ってしまうということでしょうか?
あとやはり、文化や民族の衝突は避け得ない問題でしょうね。まあこの辺は語る必要すらないくらい分かりきっているでしょう。
さて、ここまで移民について語ってきましたが、お気づきの方もいるかもしれませんが、前者は移民の長所、後者は移民の短所についての意見が多かったように思えます。
正直、論文のテーマの「国際化」が移民運動に与えた影響というよりは、移民運動そのものが国際化と考えれば、むしろ移民運動が社会に与える影響および予想される結果を論文の主題と考えるべきかもしれませんね。
まあ、引き続きリーディング続けます。
今月で2学期も終わりなので頑張ります!
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